試し書きだらけのノート

日々のあれこれ。

私のクマさん

クマというのは私の主治医のあだ名である。
クマのように大きい。
見た目は宮崎駿にとても似ている。
そんなクマのモットーは
「食事は美味しく、人生は楽しく」である。
クマはラーメンを食べに行くとどうしても大盛りにしちゃうんだ、と照れて笑う。
お腹は立派なメタボだ。
そして「私はADHDだからね!」と聞いてもいないのに告白してくる。
クマとの付き合いは10年ちょっとになった。
クマの嫌いなものは北朝鮮である。
北朝鮮と言っても国民ではない、金一族だ。
「気に入らない相手にはテポドンが落ちればいいと思うんですけどね!」
等とたまに過激派な事を言い出す。


クマとはそりゃもう長い付き合いなので喧嘩もしたし、大泣きして狼狽えさせてしまったし、がっかりしたこともあるし、何を言っているんだこいつはと何度も思ったりした。
私の病状が一進一退なので、クマもだいぶ悩んでいる頃があった。
「僕はね、お風呂に入っている時にあなたのことをふと思い出すんですよ。どうしたら治してあげられるのか自問するんですねぇ」と、
心のうちを漏らしてくれたことがあった。
先生、ごめんね。先生の前でいい子ちゃん演じてたからちゃんと話せてなかったりしたんだよ。


最近になって、もしかしたら私は発達傾向があるのかもしれないという話になってから、治療中の会話が濃くなった。
クマ曰く、ADHDASDのどちらもあるのではないかとのこと。
事実私は言葉の融通が効かなかったり、相手の言葉の裏側をとらえるのがとても苦手だ。
だからお世辞や皮肉がまるでわからない。
流石にあからさまなものならばわかるけれども。
そして携帯や財布を無くす常習犯だ。
携帯に関しては本当に各地に置き忘れている。
専門学生の時に旅行でグアムに行ったのだけれど、携帯をグアムの砂浜に置き忘れてきたくらいだ。
整骨院でも何度も置き忘れて、今では帰り際に先生から「携帯持ちましたか?」と聞かれている。
唐突に頭に浮かんだことをやりだしてそれに過集中して没頭してしまうこともある。


クマはとってもマイペースで、相手の気持ちを推量ることが苦手なので、一番伝えたい部分が伝わっていないことも多々ある。
今日もそうだった。けれどそれがクマなのだ。
予約の配分は彼がしているのだけれど彼の発達傾向のせいなのかどちゃくちゃに混んでる日と人が居なすぎる日が激しくて笑ってしまう。
完全に予約の配分が上手くできていない。
クマは疲れると髪の毛をくしゃくしゃと触るくせがあるのだが、配分が上手くいってない日は必ず髪の毛が乱れている。


クマ、何歳になったんだろう。
多分70近いんじゃなかろうか。
これからも大盛りのラーメンを食べて、元気でいてください。
あんまり患者さんと喧嘩しちゃだめだよ。
話を聞いて欲しい患者さんに、自分ばっかり話しちゃダメだよ。
時折言葉がきつかったりデリカシーに欠けてるから気をつけてね。
(だからGoogleの評価が恐ろしく低いんだよ)
これからもよろしくね。